米大統領選の共和党候補、ドナルド・トランプ前大統領は25日、ノースカロライナ州シャーロットでの選挙集会で、敵対関係にあるイランが自身を暗殺しようとした場合、同国を地球上から消滅させるよう呼び掛けました。
トランプ氏は自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」に投稿し、「彼ら(イラン)が『トランプ大統領暗殺』を実行するなら、米国がイランを跡形もなく消し去ることを願う。そうしないなら、米国の指導部は『腰抜けの臆病者』と見なされるだろう!」と述べました。この投稿には、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相が米連邦議会で、イランによるトランプ氏暗殺計画疑惑に言及する動画が添えられていました。
米メディアは先週、イランによるトランプ氏暗殺計画の情報を米当局が入手したのを受け、米大統領警護隊(シークレットサービス)が数週間前に同氏の警備を強化したと報じました。本件は、最近起きた20歳の男によるトランプ氏暗殺未遂事件とは無関係だということです。
トランプ氏は大統領時代の2019年にも類似の発言で議論を呼びました。この時、彼は「米国の何か」を攻撃すれば、イランを「跡形もなく消滅させる」と脅しました。トランプ氏が新たな制裁措置を発動したのを受け、イラン当局が両国の外交の道は永遠に閉ざされたと述べた後の発言でした。
トランプ氏は大統領時代、北朝鮮に対して”世界がかつて見たことがないような炎と怒り”で脅しましたが、やがて同国の金正恩朝鮮労働党総書記と友好な関係を築き、しばしば両者の”愛”にさえ言及しています。